私は糖尿病体質です

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私は糖尿病体質です

院長ブログ

2019/02/22 私は糖尿病体質です

生活習慣病に対する個人の認識が、これを予防する上で何よりも大切であると申し上げるには理由があります。それは、私自身が糖尿病を患った経験があるからです。私はこれまで三十年以上、大学病院で心臓血管外科医そして循環器内科医として心筋梗塞、大動脈瘤、心不全といった重症の循環器疾患の治療に携わってきました。その悲惨な闘病生活を目の当たりにし、このような重篤な合併症の源である生活習慣病の予防と治療の必要性は早くから認識していました。しかし、人間の性として、自分に直接被害が及ばないことは所詮他人事です。生活習慣病は、あくまでも医師としての職業意識で診ていたに過ぎません。しかし、四十九歳の時に何気なく受けた採血結果に私は衝撃を受けました。自分自身が糖尿病であることを知ったのです。

私は若いころから痩せ型で、四十歳くらいまで身長一七八 cm、体重六五 kg前後を維持していました。これは私が意図的にダイエットをしたり、運動をしたりして体重をコントロールしていたのではなく、心臓外科医としてあまりにも多忙すぎたからです。一週間のうち家に帰れるのはせいぜい二~三日で、たいていの日は朝から晩まで手術、その後、朝まで術後管理に追われ、引き続き外来診療か手術という生活が続きました。三百六十五日病院に行かなかった日はないという生活を何年も続けました。周りの人たちからは、病院の集中治療室のドアに表札を掛けた方がよいのでは、とも言われました。食事は当然不規則で、日に三食摂れることは稀で、手術日は一食かせいぜい二食でした。

ある時、胸部大動脈解離の緊急手術を夜中にしなければならないことがありました。その時私は風邪を引いており、熱が三十九℃ありましたが、ステロイドという強力な抗炎症薬を注射して二十四時間以上におよぶ手術を行いました。さらに飲まず食わずで徹夜の術後管理をして、ようやく患者さんの容体が安定したのを見届け、処置室のベッドに倒れるように横になりました。後で自分の採血結果を見てびっくりしました。生きるか死ぬかの大手術を受けた患者さんより、私の血中尿素窒素(体内のタンパク質が栄養源として分解されることによって生じる物質で消耗状態や腎臓機能の指標)が高かったのです。今から考えると、このような過酷な労働条件や食生活がむしろ私を生活習慣病から守ってくれたのではないかと思います。

年齢とともに立場が上になると、肉体的には楽になります。四十五歳を過ぎたころから仕事のストレスが減り、食事の量が増えたことで体重が七○kgに増加しました。これでも世間一般では理想的な体重です(BMI=二二.)。お腹も見た目には全く出ていませんでした。このような体型でまさか自分が糖尿病になろうとは夢にも思わなかったのです。職場では毎年定期健診が行われますが、いつも朝は絶食にして採血を受けるので空腹時血糖値は正常でした。ある時、ついうっかり絶食をしないで健診を受けました。その結果、血糖値が二○○mg/dlを超えていたのです。随時血糖、つまり空腹時ではない時の血糖値が二○○ mg/dlを超えていれば立派な糖尿病パターンの一つとみなされます。私は一瞬愕然としましたが、「やはり来るものが来たか」という一種のあきらめと覚悟の気持ちを抱きました。それは私の遺伝的な素因、つまり糖尿病になりやすい体質を知っていたからです。

 

 

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