サクセスフル・エイジングの柱は健康長寿

サクセスフル・エイジングの柱は健康長寿です。健康なくしてサクセスフル・エイジングは望めません。高齢者の健康を脅かす原因の第一はメタボリックシンドロームを含めた生活習慣病です。生活習慣病の代表は、高血圧、糖尿病、脂質異常です。高血圧、糖尿病、脂質異常は放置していると、狭心症、心筋梗塞は脳卒中などの重篤な心臓血管病に発展します。生活習慣病が標的になりやすいのは、因果関係が明確で予防や治療法がある程度確立されているからです。

生活習慣病には遺伝的素因よりも環境因子の方が深く関与しています。日本人は概して生活習慣病になりやすい体質を持っています。欧米人であれば糖尿病にならない程度の過食でも、簡単に糖尿病になってしまいます。しかし、幸運なことに糖尿病になりやすい遺伝的素因は長寿の体質でもあるのです。自らの体質をどちらに変えるのかは、心がけ一つです。