生活習慣病を克服する

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生活習慣病を克服する

院長ブログ

2021/03/31 生活習慣病を克服する

生活習慣病を克服することは、ガンや狭心症、心筋梗塞、脳卒中といった心臓血管病を予防し、健康長寿を謳歌するために不可欠です。

一酸化窒素(NO)は血液循環や生体防御に重要な役割を果たしていますが、酸化ストレスの存在下ではパーオキシナイトライトという猛毒物質に変化します。私たちの生命活動にとって必須な酸素やNOは、生活習慣の善悪によって敵にも味方にもなりうるのです。同じように、悪玉と呼ばれるコレステロールやアラキドン酸も生体にはなくてはならない必須な栄養素です。コレステロールやアラキドン酸に罪はありません。彼らを悪者に仕立て上げてしまうのは、他でもない私たち自身なのです。

本書では、いわゆる若返り治療としてのホルモン補充療法やサプリメントの功罪を検証しました。残念ながら、現時点では生活習慣を改善する以上に老化を先送りする有効な手立ては見当たりません。ホルモン補充療法やサプリメントは生体の恒常性を乱し、副作用を惹起する可能性があります。これに対し、生活習慣を改めることは、ホルモンやサプリメントによってもたらされる以上の効果を発揮します。成長ホルモンや性ホルモンの効果、すなわち筋力、精力の増強や骨粗鬆症の予防は規則正しい運動によって模倣することが可能です。また、サプリメントの多くは抗酸化作用を謳い文句にしていますが、保存食品ならまだしも、生きている私たちに酸化防止剤は不要です。飽食をやめることや適度な運動が酸化を防いで体の鮮度を適切に保ってくれるのです。

不老長寿に対する人類の挑戦は今後も続くことでしょう。いずれは、食べたい物を食べ続け、体を動かさなくても長寿を保証する老化の錬金術師が登場するかも知れません。しかし、そのような手段で得ようとする長寿は、不死化を目指すガン細胞と同じです。ガン細胞が個体を死に至らしめて自滅するように、節度のない不老長寿願望は、返って寿命を縮めることになるでしょう。

 

 

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